木工DIY作品のネジ締め・穴あけに便利な「電動ドリルドライバー」。初心者・上級者問わず、木工DIYに欠かせない工具です。
しかし、電動ドリルドライバーの購入を検討している木工DIY初心者の中には、「充電式・コード式どちらが使いやすいの?」「商品説明に書かれているトルクって何?」と、どれを選べばいいのかわからない人もいますよね。
今回は、木工DIY歴10年以上のムラサキコが、初心者向けの電動ドリルドライバーの選び方を解説!
木工DIY初心者でも使いやすいおすすめ商品も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
電動ドリルドライバーは穴あけ・ネジ締めの両方可能!木工DIY初心者の必須ツール
電動ドリルドライバーとは、穴あけ・ネジ締めの両方ができる電動ドライバーを指します。
木材に下穴をあけてネジで固定するのが、木工DIYで作品を組み立てる際の基本的な工程です。しかし、穴あけ・ネジ締めを手動で行うのは至難の業。電動ドリルドライバーが1台あれば、道具を持ち替える必要なく電気の力で木工作品がサッと組み立てられます。
作業が効率化できてDIYがより楽しくなるので、小さな木工作品作りから始めるDIY初心者も必ず電動ドリルドライバーを用意しましょう。
電動ドリルドライバーは、用途に合わせてビット(電動ドリルの先端に装着する工具)を付け替えて使用します。プラスビット・ドリルビット・マイナスビットなどさまざまな種類があり、DIYから設備のメンテナンスまで幅広い使い方ができるのも魅力です。
電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いは?
「インパクトドライバーと電動ドリルドライバーのどちらを選べばいいの?」と疑問に思っている木工DIY初心者もいますよね。結論を言うと、木工DIYをこれから始める初心者は、電動ドリルドライバーを購入するのがおすすめです。
電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの大きな違いは、打撃が加わるかどうか。電動ドリルドライバーは回転の力だけでネジを打ち込みますが、インパクトドライバーは回転と同時に打撃を加えてネジを打ち込みます。
つまり、電動ドリルドライバーよりもインパクトドライバーのほうがかなりパワフル。
インパクトドライバーはパワーが強くて回転速度も速いため、木工DIY初心者には力加減が難しいもの。必要以上にネジを締め過ぎて、木割れなどのトラブルを引き起こす可能性もあります。
初心者は、薄くてやわらかい木材を使った小型の木工DIYから始めるのがほとんどなので、電動ドリルドライバーのパワーで十分です。ウッドデッキなどの大型で硬い木材を使ったDIYに挑戦したくなったら、インパクトドライバーの購入を検討しましょう。
木工DIY初心者向け!電動ドリルドライバーの選び方
ここでは、木工DIY初心者向けの電動ドリルドライバーの選び方を紹介します。これから木工DIYを始めようと考えている人は、以下のポイントを押さえて電動ドリルドライバーを選びましょう。
給電方式は充電式・コード式の2つ
電動ドリルドライバーを給電方式で分類すると、「充電式」「コード式」の2種類があります。ムラサキコの経験的には、木工DIY初心者にはコード式の電動ドリルドライバーがおすすめ。それぞれの特徴とコード式がおすすめな理由を解説します。
充電式:コードレスで取り回し◎
充電式の電動ドリルドライバーは、バッテリーを装着あるいは内蔵しているのが特徴。コードレスで取り回しが良く、コンセントのない場所でも使用できるのが魅力です。
場所を選ばず使えるのがメリットな反面、バッテリー分本体が重たくなるのがデメリット。パワフルなものだと、2kgを超える商品もあります。バッテリーを充電する手間もかかるため、木工DIY初心者には少し扱いづらいかもしれません。
いろいろな現場を移動しながら作業するプロの職人さんや、屋外でのDIY
には充電式が最適。しかし、基本的に室内で動かずに作業する木工DIY初心者には、あまりメリットは大きくありません。
コード式:使いたいときにサッと使えてパワーも安定
コード式の電動ドリルドライバーは、コンセントにプラグを挿すだけですぐに使えるのがメリット。バッテリーが不要な分、比較的軽量なのも魅力です。充電の手間なく使いたいときにサッと使えるので、作業に慣れない木工DIY初心者に最適。パワーが安定しているのもおすすめポイントです。
コードが電源につながっているため、取り回しの良さは充電式に劣ります。ただし、木工DIY初心者が動き回って作業することはほぼないので、それほど問題にはならないでしょう。
ムラサキコは充電式・コード式の両方の電動ドリルドライバーを持っていますが、室内の木工DIYではコード式を使うケースがほとんど(充電が面倒くさい上に重たいのが主な理由)。手間なく扱えて負担が少ない工具を選ぶのが、木工DIYを楽しく続けるコツです。
形状はピストル型が主流、ペン型・ボールグリップ型もある
ピストル型
ペン型・ボールグリップ型
電動ドリルドライバーの形状は、トリガーを引いて回転させるピストル型が主流。柄から先端までまっすぐな、ペン型・ボールグリップ型などもあります。木工DIYに使用するなら、握りやすくてパワフルな商品が多いピストル型の商品を選びましょう。
ペン型・ボールグリップ型は、スリム&軽量で簡単に扱えるのが魅力ですが、パワーが弱い傾向があります。簡単な家具の組み立てや設備のネジ締めには使えますが、木工DIYにはパワーが足りない可能性も。初心者が木工DIYのために電動ドリルドライバーを初めて購入するなら、ピストル型を選ぶのが無難です。
トルク・電圧でパワーをチェック
電動ドリルドライバーを選ぶときは、木工DIYに必要なパワーがあるかトルク・電圧を確認するのが大切です。
トルク(N・m):ネジを締め付ける力の強さ
トルクとはネジを締め付ける力の大きさのことで、N・m(ニュートンメートル)が単位です。数字が大きいほど締め付ける力が強いのが特徴で、1N・m~50N・m以上まで幅広いトルクの商品があります。
「一般的な木工DIYには30N・m程度がおすすめ」と紹介しているサイトもありますが、「小型の作品から始める木工DIY初心者には、それほど大きなトルクは必要ないかな~」というのが個人的な意見です。
事実ムラサキコは、3.4N・mのトルクの電動ドリルドライバーでテレビ台などの比較的大きな作品を作ってきましたが、特に不便を感じていません(あくまで個人の意見です。)もちろん、パワフルなほうがネジ打ちもスムーズでしょうが、パワーに比例して本体が重くなるのには注意が必要です。
重さとパワーのバランスを考慮すると、14N・m前後の電動ドリルドライバーなら初心者や女性でも扱いやすく、幅広い木工DIY作品に対応できるでしょう。
ムラサキコは、3.4N・mと14N・mのコード式の電動ドリルドライバーの2つを所有して使い分けています。重さが気にならない人は、30N・m程度の商品を購入してももちろんOKです。
電圧(V):パワーの大きさ
電圧(V)は電気を流すための力のことで、数字が大きいほど電動ドリルドライバーのパワーは強くなります。電圧を確認すべきなのは、基本的に充電式商品です(コード式は家庭のコンセントを使用するため、単層100Vの商品がほとんど)。
充電式の電動ドリルドライバーの電圧は、3.6~18Vが主流。電圧が大きいほどパワフルですが、本体も重くなって扱いづらくなります。木工DIY初心者が充電式商品を選ぶのであれば、10.8V程度が適度なパワー&重さで扱いやすいのでおすすめです。
手・腕の負担が大きすぎないか、重さも大切なポイント
重さは、木工DIY初心者が電動ドリルドライバーを選ぶときの非常に重要なポイントです。慣れない初心者は、作業時間が長くなりがち。重たすぎる商品は手・腕への負担が大きく、イヤになって木工DIYを挫折する原因になり得ます。楽しく木工DIYを続けるためにも、負担が大きすぎない重さの商品を選びましょう。
「トルク」の項でおすすめした14N・m前後のトルクの電動ドリルドライバーは、1~1.3kgの重さが一般的。1.5kgを超えると手首・腕の負担がかなり大きくなるため、初心者には扱いづらいかもしれません。あくまで目安ですが、木工DIY初心者は1.3kg以下の商品を選ぶのがおすすめです。
また、充電式の電動ドリルドライバーは、バッテリー抜きの本体のみの重さが商品説明に書かれているケースが多く見られます。バッテリーの一般的な重さは200~700g程度。電圧が大きいほど、バッテリーは重たくなります。
たとえば本体は1kg未満でも、バッテリーが500gの重さがあればトータルで1.5kgとかなり重たくなるので注意が必要です。充電式商品を選ぶときは、本体だけではなく装着するバッテリーの重さも必ずチェックしましょう。
付加機能にも注目
電動ドリルドライバーには、作業を快適にするのにさまざまな機能が付いた商品があります。ここでは、木工DIY初心者向けにあると便利な機能を解説するので、ぜひ参考にしてください。
クラッチ機能(トルク調節機能):ネジの締め過ぎが予防できる
木工DIY初心者には、ネジの締め過ぎが予防できるクラッチ機能付きの電動ドリルドライバーがおすすめです。クラッチ機能は、トルクの強さが調節できるのが特徴。ダイヤルで設定したトルク以上の力が加わると空回りし、それ以上ネジが締まりません。
木工DIY初心者は力加減がわからず、ネジを締め過ぎてネジの頭や木材を破損させるケースも少なくありません。クラッチ機能付きの商品を選べば、ネジ締めの失敗が減って作品がキレイに仕上がりますよ。常に一定の力でネジが締められるので、作業効率が上がるのもうれしいポイントです。
クラッチのダイヤルの数は、4~20段階まで商品によってさまざま。数が多いと細かい調節ができて便利ですが、多すぎても初心者には設定が手間です。トリガーの引き具合などでも締め具合は調節できるので、初心者はあまりダイヤル数にこだわりすぎる必要はありません。
✓クラッチ機能のダイヤルの数字はどうやって決めればいいの?
クラッチ機能のダイヤルの数・トルクの設定は商品によって異なるため、「この作業にはこの数字!」と一概には言えません。使用する木材・ネジによっても適した設定が変わるため、使いながらトルクの感覚をつかむ必要があります。
強くネジを締め過ぎないよう、初めは低めのダイヤルから試して徐々にトルクを上げていくのがおすすめ。締め過ぎが心配な人は、ダイヤル1から順番に木材にネジを打ち込み、最適なトルク設定を見つけてから作業を開始するのも1つの方法です。
スピード切り替え機能:作業に合わせて回転速度が調節可能
スピード切り替えも、木工DIY初心者におすすめの電動ドリルドライバーの機能です。スイッチで、高速・低速の2段階に速度が切り替えられるのが特徴。低速を選べばトリガーをたっぷり引いても回転速度がゆっくりなので、ネジの締め過ぎが予防できます。トリガーの調節に慣れない初心者に、ぴったりの機能です。
また、木材に穴をあけるときは回転速度が速いほうがトゲなどができずキレイに貫通するため、高速を選ぶのがおすすめ。使用場面に合わせてスピードを切り替えれば、作品の完成度も上がりますよ。
✓無段変速機能とは?
電動ドリルドライバーの機能説明に「無段変速機能」「無段変速スイッチ」と書かれていることがあります。無段変速機能とは、トリガー(スイッチ)の引き具合で回転速度が調節できる機能のこと。指の感覚だけで、簡単にスピード調節ができるのがメリットです。
スピード切り替え機能と無段変速機能の両方が付いた商品を選べば、より細かな速度調整ができます。
LEDライト:光を当てて手元の視認性UP
電動ドリルドライバーには、手元が明るく照らせるLEDライト付きの商品があります。ネジを打つ場所の視認性がUPするので、暗い場所・狭い場所で作業するときに重宝します。木工DIY初心者が暗がりで作業するケースは少ないかもしれませんが、手元が見やすくなるため、あると便利な機能です。
ビットがセットなら、すぐに作業が開始できる
ビットとは、電動ドリルドライバーの先端に取り付ける工具のことです。電動ドライバーとビットがセットになった商品なら、購入後すぐに作業が開始できます。主なビットの種類は、以下のとおりです。
- プラスビット:プラスネジ用
- マイナスビット:マイナスネジ用
- 六角ビット:六角ネジ用
- 四角ビット:四角ネジ用
- 下穴錐(したあなきり):木材に下穴をあける
- 木工用ドリル:木材に穴をあける
- 鉄鋼用ドリル:金属に穴をあける
- ダボ穴ドリル:ダボ穴をあける
- 砥石:研磨・研削
上記以外にもさまざまな種類があり、差し込み形状(電動ドリルドライバーに差す根本の形)に合わせて買い足しが可能です。何十種類ものビットがセットになった商品がありますが、一生使う機会がないビットが入っていることも。ビットが多すぎると、収納スペースも取ります。
木工DIYを始めたばかりの初心者が使うのは、せいぜいプラスビット・下穴錐・木工用ドリル程度。初心者は最低限のビットが付属したものを選んで、必要に応じて買い足すのがおすすめです。
後で買い足すのが面倒な人は、たくさんのビットがセットになった商品を最初に選んでもいいですよ。
✓キーレスチャックとは?
電動ドリルドライバーのビットを取り付ける部分のことを「チャック」と言います。基本的なチャックは、ビットを取り付ける際に「チャックキー」という工具を使って3カ所を締めてビットを固定しなければなりません。
一方、キーレスチャックは、チャックキーなしでビットが着脱できます。チャックを左右に回転させるだけでビットが付け替えられるので、手間がかかりません。最近では、キーレスチャック式の電動ドリルドライバーが主流です。
人気メーカーの特徴もチェックしよう!
木工DIY初心者は電動ドリルドライバーを購入する前に、人気メーカーをチェックしておきましょう。人気が高く多くの人に使われているのは、優れた面が多く信頼されている証でもあります。人気メーカーと特徴を以下の表にまとめたので、商品選びの参考にしてください。
メーカー | 特徴 |
マキタ | ・充電式商品が豊富 ・最大40Vとパワフルな商品が多い ・防滴防じん機能で耐久性に優れる |
ハイコーキ | ・22段クラッチの商品が多く機能的 ・軽量でコスパ良好なブラシレスモーターを採用しているものもある |
京セラ(旧リョービ) | ・家庭向けからプロ向けまで幅広いラインナップ ・グリップ形状がスリムで握りやすい ・レッドカラーがかわいい |
アイリスオーヤマ | ・機能的でコスパ◎ ・パワーと重さのバランスが良好 |
ボッシュ(Bosch) | ・小型で取り回しの良い商品が豊富 ・緑×黒×赤のカラーデザインがおしゃれ |
木工DIY初心者に最適!コード式電動ドリルドライバーおすすめ5選
木工DIY初心者には、比較的軽量で扱いやすく充電の手間がかからないコード式の電動ドリルドライバーが最適!ここでは、初心者でも使いやすいおすすめ商品5選を紹介します。
①京セラ(旧リョービ) ドライバドリル CDD-1030
赤いボディが印象的な、京セラ(旧リョービ)の電動ドリルドライバーです。最大締め付けトルク30N・mのハイパワーなのに、重さは1.0kgと軽量なのが魅力。幅広い木工DIY作品に対応できます。グリップはスリム&ソフトで手にフィットするので、初心者でも使いやすいですよ。
最大締め付けトルク | 30N・m | クラッチ数 | 20段+ドリル |
重さ | 1.0kg | 機能 | スピード切り替え・無段変速 |
コード長 | 2.0m | セット内容 | プラスビット |
②新興製作所 ドライバードリル ACD-280A
ブラックカラーがかっこいい、新興製作所の電動ドリルドライバーです。価格が安く、クラッチ機能・無段変速など基本的な機能を備えているのが特徴。コスパが良好な商品を選びたい、木工DIY初心者に向いています。ドライバービットに加えて、ドリルビットが4本付属しているのもうれしいポイントです。
最大締め付けトルク | 14N・m | クラッチ数 | 8段 |
重さ | 1.35kg | 機能 | 無段変速 |
コード長 | 2.0m | セット内容 | ドライバービット1本・ドリルビット4本 |
③高儀 EARTH MAN AC100V ドリル&ドライバー
コスパ良好な、高儀の電動ドリルドライバーです。重さは1kg未満と軽量なので、作業に慣れない木工DIY初心者におすすめ。LEDライト付きなため、手元を見やすくしたい人にも向いています。滑り止めグリップで、握りやすいのもうれしいポイントです。
最大締め付けトルク | 7.8N・m | クラッチ数 | 6段 |
重さ | 0.95kg | 機能 | 無段変速・LEDライト |
コード長 | 1.5m | セット内容 | 両頭ビット |
④コーナン LIFELEX ドリル&ドライバー KM-250A
大手ホームセンターであるコーナンのオリジナルブランド「LIFELEX」の電動ドリルドライバーです。20N・mのトルク・23段のクラッチなど、パワフルで機能性◎。高機能なのに、値段が安いのも魅力です。小型~中型まで、幅広い木工DIY作品に挑戦したい初心者にぴったりですよ。
最大締め付けトルク | 20N・m | クラッチ数 | 23段 |
重さ | 1.3kg | 機能 | 無段変速・LEDライト |
コード長 | 2.0m | セット内容 | 両頭ビット |
⑤藤原産業 SK11 コード式ドリルドライバ SDD-100ACN
最大締め付けトルク9.4N、クラッチ数5段の適度に機能的で扱いやすい電動ドリルドライバーです。キーレスチャック式なので、ビットの着脱が簡単。グリップはラバー素材で、握りやすいのもおすすめポイントです。基本的な機能を備えた、シンプルな商品が欲しい木工DIY初心者に向いていますよ。
最大締め付けトルク | 9.4N・m | クラッチ数 | 5段+ドリル |
重さ | 1.0kg | 機能 | 無段変速 |
コード長 | 1.5m | セット内容 | ドライバービット |
どうしても充電式電動ドリルドライバーが欲しい木工DIY初心者向けおすすめ3選
「どうしても充電式が欲しい!」という木工DIY初心者のために、充電式電動ドリルドライバーのおすすめ商品も紹介します。
①アイリスオーヤマ 充電式ドライバドリル JCD28
10.8V&28N・mのアイリスオーヤマの電動ドリルドライバーです。パワフルなので、幅広い木工DIY作品に対応できます。バッテリーは、電動のこぎり・丸ノコなどその他の10.8Vのアイリスオーヤマの工具に使用可能。今後電動工具を増やす予定で、バッテリーが共有できる商品を選びたい初心者におすすめです。
最大締め付けトルク | 28N・m | クラッチ数 | 13段 |
電圧 | 10.8V | 機能 | スピード切り替え・LEDライト |
本体の重さ | 830g | セット内容 | プラスビット4本・マイナスビット3本・六角ビット3本・バッテリー1個・充電器 |
②ボッシュ(Bosch) コードレス振動ドライバードリル EID1108
グリーンカラーがおしゃれな、ボッシュの電動ドリルドライバーです。スピード切り替え機能と無段変速機能の両方が付いており、回転速度の細やかな調整ができるのが魅力。ネジの締め過ぎが予防できるので、木工DIY初心者にぴったりです。便利なキャリングケース付きなので、すっきり収納できますよ。
最大締め付けトルク | 30N・m | クラッチ数 | 20段 |
電圧 | 10.8V | 機能 | スピード切り替え・無段変速・LEDライト |
重さ | 1.1kg | セット内容 | ドライバービット・キャリングケース・バッテリー1個・充電器 |
③マキタ 充電式ドライバドリル DF330D
パワーと重さのバランスが良好な、マキタの電動ドリルドライバーです。18段クラッチ・スピード切り替え・無段変速など、機能性も充実。握りやすいソフトグリップなので、木工DIY初心者でも扱いやすいですよ。ベルトなどに装着できるホルスタも付属しているため、持ち歩きたい人にもおすすめです。
最大締め付けトルク | 22N・m | クラッチ数 | 18段 |
電圧 | 10.8V | 機能 | スピード切り替え・無段変速・LEDライト |
重さ | 1.0kg | セット内容 | バッテリー1個・充電器・ホルスタ・プラスビット |
電動ドリルドライバーの基本的な使い方
ここでは、木工DIY初心者向けに基本的な電動ドリルドライバーの使い方を解説します。ネジ締め・穴あけのそれぞれのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ネジ締めの流れとコツ
- STEP1チャックを緩めてプラスビットを固定する
チャック部分を回して、先端の爪を開きます。プラスビットを根元まで入れ、チャックを回して爪を閉じます。「カチッ」と音が鳴るまで回したら、ビットのセット完了。固定後はトリガーを引いて回転させ、ビットがブレないか確認しましょう。
- STEP2低速モードを選択、クラッチのダイヤルを1に設定
慣れていない木工DIY初心者は、ゆっくりのスピードで慎重にネジ締めを始めるのがおすすめ。低速モード(スピード切り替え機能があれば)を選択し、クラッチのダイヤルを1に設定します。適した締め付け具合は木材の硬さ・ネジの種類によって異なるので、少しずつスピード・トルクを上げていきましょう。
- STEP3ネジを締める
片方の手でネジをつまんで板に立て、ネジ頭の十字とプラスビットの十字をしっかり合わせます。ドライバーをしっかりネジに押し当て、ゆっくりトリガーを引きましょう。ネジが自立するまで締めたら、固定していたほうの手を放します。適宜スピード・トルクを調節しながら、ネジを最後まで打ち込みましょう。
- STEP4ネジ締め完了
沈み過ぎず浮きすぎずネジが木材に入ったら、ネジ締めは完了です。充電式の場合は、使い終わったあとにバッテリーの充電を忘れないようにしましょう。
穴あけの流れとコツ
- STEP1チャックを緩めてドリルビットを固定する
ネジ締めのときと同様に、ドリルビットをチャックに固定します。
- STEP2ドリルモード・高速回転を選択する
木材の穴あけは、高速回転のほうがささくれなどが少なくキレイに仕上がります。スピード切り替え機能がある場合は高速を選択しましょう。穴あけにクラッチ機能は不要。ドリルモードを選択し、クラッチ機能を解除します。
- STEP3穴を開けたい木材の下に、不要な木材を敷く
ドリルが木材を貫通すると、バリが発生することがあります。下敷きの木材までドリルを貫通させれば、キレイに穴があけられます。作業台を保護するためにも、ある程度の厚みがある不要な端材などを必ず下に敷きましょう。
- STEP4穴をあける
ドリルビット・本体の垂直を意識し、トリガーを引きます。ドリルが左右にブレないようしっかり本体・板を固定し、穴を貫通させましょう。
- STEP5穴あけ完了
しっかり穴を貫通させて、ドリルを引き抜いたら作業完了です。
木工DIY初心者も、ネジ締め・穴あけを繰り返すうちにどんどん上達します。数をこなせば、クラッチ調節の感覚もわかってきますよ。
まとめ
今回は、木工DIY初心者向けに電動ドリルドライバーの選び方・おすすめ商品を紹介しました。
木工DIY初心者には、比較的軽量でサッと使えるコード式電動ドリルドライバーが最適。どうしても充電式を選びたい人は、重さとパワーのバランスが良い商品を選ぶのがおすすめです。
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